ベルリンに来て、3ヶ月が経ちました。

Hallo!
現在ワーキングホリデービザを使ってドイツのベルリンに滞在しているKaoruです。
2月6日にベルリンについたので、今日でちょうど3ヶ月になりました。
正直、もっとドイツでの気づきや経験について発信を続けているつもりだったけど、それが追いつかないくらい濃い毎日を過ごしていました。
3ヶ月を1つの節目として、ここに文章として残しておきたいと思います。

1, なぜドイツ・ベルリンに来たのか

ワーキングホリデー渡航先としてはあまり馴染みのないドイツ。
一体僕はどんなモチベーションを持ってドイツ・ベルリンにきたのでしょうか。

とにかく海外に出たかった

僕は1年前、新卒で勤めた会社で悶々とくすぶっていました。頑張れば頑張るほど空回って悪い方に傾いて行くような毎日で精神的にかなり苦しかったです。
ただ、それでも数少ない自分の時間で自分のやりたいことをやらないと本当に心折れてしまうと思ったので、ゲストハウスに泊まって他の宿泊客と交流したり、サポーターとしてイベントを盛り上げるボランティアをさせてもらいました。
その時、世界中のいろんな国からくるバックパッカーと英語や他の言語で話して、旅の話を聞かせてもらいました。
自分もその旅を疑似体験したような気持ちになって純粋に楽しかったです。
あと、多言語プレゼンテーションの大会に出て、自分の多言語体験を抽象的に捉え直して言語化するプロセスを踏みました。
そんなことをしていたら、「やっぱりもう一回海外に行きたい!」ともう誤魔化せないくらい心の底から思いました。思ってしまいました。
ただその時は、海外に行きたい理由はなぜかってうまく言語化できなかったです。
でも、今言うとしたら「考え方が異なる環境に長期間身を移したかった」からです。

ドイツでの日々がずっと心に残っていた

2008〜09年にドイツのミュンスターという街に高校留学で行きました。
それ以来、約8年はドイツに行くことはなかったけど少しも色褪せない思い出で、常にその時の経験が心に残っていました。なんだかんだ、自分はドイツという国が好きなんですよね。
かといって今回の行き先がミュンスターじゃないのは、去年旅行でベルリンに来た時に「この街にはなんかある」と感じたからです。
これはほぼ直感です。ただ、5日間くらいの滞在でベルリンの街の多様性と、挑戦を促進する空気はひしひしと感じました。
僕は「多様性」と「挑戦」を求めていたんだなと改めて思います。
 

己を知り、芯を持って生きるため。

「自分のことを知り、太い芯を持った自立した個でありたい」というのは高校留学を終えたくらいから自分のテーマでした。
とはいったものの、そのテーマの達成度合いは散々たるものでして、高大生のころは常に自分に自信なんてなかったです。それに、自立するための太い芯は精神的にも経済的にも築けていなかったです。
そんな時期を経て、社会人になってからある本を読みました。
平均寿命が100年を超える新しい時代の生き方について書かれた本、「ライフシフト」です。
この本を読んで長期的な人生戦略を考えるようになった時、「自分にはエクスプローラー期が必要だ」と思いました。
エクスプローラー期は「自分について知識」という資産を蓄えるための時期です。)

太い芯を持って生きるには、「自分は何が好きなのか、どんな時に幸せなのか。」ということが自分で認知できている状態であることが大事だと思っています。
そのためにわざわざドイツに来る必要があるのかと思うかもしれませんが、
異質なものに触れるからこそ、自分にとって当たり前(Natural)なものが認知できるというのが僕の考えです。
海外に出るっていうのは、「自分を知る」ための有効なオプションの一つと捉えています。

2, 3ヶ月間何があったのか

2月

・ホステル泊
ホステルに泊まりながら、家を探したり、各種手続きしたりと生活基盤を整える時期を過ごしました。
やはり、世界中からいろんな国の人が来て、世界が繋がっていることをすごく肌で感じました。
中でも印象的だったのは、シリアやイラクなどイスラム教圏の人たちでした。
シリアやイラクという国は、ニュースでよく聞く国の名前です。しかし、日本では実際にその国の人たちにあって話す機会はほぼ皆無です。
実際、彼らの中には難民としてドイツに来ている人が何人かいました。
ただ、彼らはそんなバックグラウンドを微塵も感じさせないくらい底抜けに明るく、超フレンドリーで、そしてめちゃめちゃ女の子が大好きでした。
そんな彼らと食って飲んで踊って騒いで楽しい時間を共有して、いい友達になりました。
メディア上で見る「シリア」「イラク」「難民」というレッテルだけで判断していたらこんな時間は過ごせなかったし、彼らと友達にはなれなかった。
自分の足で赴いて、自分の目で見て、自分の心で判断することをこれからも大切にしていこうと思いました。

3月

・ベルリン×ストリートダンス
ブログ名にも「踊」がついている通り、僕はダンスを愛してやまないのです。
ベルリンでもダンスしたすぎて、いろんなイベントや練習会に顔を出していたらいつの間にかたくさんの人脈ができていました。
実際、家を探す時に助けになったのはダンスの友達でしたし、ベルリンでの生活が楽しく充実したものになっているのは彼らのおかげです。
芸が身を助けてくれています。
そして、改めて自分のダンスへの愛に気づきました。

・仕事探し
せっかくドイツに来たからには、現地の仕事をゲットしてやると意気込んで見たものの、
書類も面接も全部ドイツ語だし勝手がわからないしと思って、やや遅めの始動です。
ただ、ここでも知り合いに書類を添削してもらったり、仕事の効率の良い探し方を教えてもらったりして助けられました。

4月

・友達
馬の合う友達ができて、週5くらい会ってダンスしたり語ったり遊んだりしてすごく楽しく過ごしています。
ドイツには小学生の時からもう20年間過ごしているけれど、スーダンで生まれて育っているから、両方の文化のバックボーンを持つ男です。
そんな彼がよく僕にいうこと「Just Be You」自分自身であれ。
周りを見て、人に影響されすぎてない?
オープンでいる事、好奇心旺盛であることは重要だけど、それで自分を見失ってはダメだ。
自立した個人であるためには人と適切な距離を保ったり、溢れる情報をシャットアウトすることも必要だよ。
彼の生き様から出るそんな言葉は、僕のなりたい姿とリンクする。
だからこそ耳が痛いと感じることもあるのだけど、そういう事ほどストレートに言い合える友達がいるのはとてもありがたいことです。

・やっと長期の家が見つかる
ベルリンの家探しはめっちゃ大変なんです。特に長期の家を見つけるのは至難の技。
僕が内見に行った時は合計で8人くらい人が見に来たそうですが、部屋に入る時に「靴は脱いだほうがいいですか?」と聞いたことが功を奏しました。「君は他者へのリスペクトがある」とみなされ、部屋をゲットしました。日本の文化に感謝です。
いまは北西部のMoabitという地区に住んでいます。

・仕事
現地のお仕事が見つかりました。ホテルやレストランでのケータリングサービスを提供する会社です。
パートタイムですが、空いた時間を有効活用して個人でも別の仕事をしていきます。
今やっているのは、ライティングと翻訳の仕事です。これから幅を広げていく予定です。

実はなんとダンスの仕事もやりました。友達から誘われて、運良くJoinさせてもらいました。
記念すべき初仕事はミュージシャンのPVに出演する仕事でした。好きなことで人の役に立って報酬もいただける喜びを噛み締めました。

3, いまの気持ちとこれから

いまは毎日、「生きてる」って実感する日々を送ってます。
毎朝ガバッと起きて、これから始まる1日にワクワクする朝を毎朝迎えています。
1日を身体も頭も心も使って味わい尽くし、夜は、パタッとベッドに吸収されるように寝付いています。
先々の不安がないと言ったら嘘になりますが、今ここに存在できている幸せを感じています。

自分にとってのこれからですが、
エクスプローラー」期の役目は果たされたのではないかと実感しています。
もちろん、「自分のこと全部分かった」なんて口が裂けても言えませんが、これから自分が歩んで行くであろう道に対して「うん、これでいい」と腹落ちしている状態です。
ここまで来れたのはお世話になった人たちのおかげです、本当にに感謝です。
これからは「ポートフォリオワーカー」期へと移行して、「自分が社会に与えられる価値ってなんだろう?」
と考えながら実行に移していく時期だなと思っています。

4、終わりに

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。