フランスに行ったらドイツが身近になった話

こんにちは、Kaoruです。
僕は今年の2月からドイツにいるのですが、3月に2日間だけフランスのパリに行く機会がありました。
主な目的はダンスの世界大会”Juste Debout”を観に行くためです。
その頃はまだドイツでの生活基盤を作るのに必死だった時期ですが、フランスから戻って来てドイツがさらに身近に感じた経験から「非日常を体験する」ことについて思うことを書きたいと思います。

1.そうだ、フランスに行こう

そう思い立ったのは、フランスに行く1週間前でした。
ドイツで知り合ったダンサーと話していたら彼は「俺、Juste Debout出るんだ〜」って言っていて。
動画で見ていたけど、ずっと生で観てみたかった大会がわりと近くで行われていることに気がつきました。

航空券を調べるとベルリンからパリまではそんなに高くない。(だいたい東京ー福岡くらい)
じゃあ行こう。
大会のチケットも予約し、ホステルも一泊予約。
あとは身体を持って行くだけ。
こんな感じでサクッと行けてしまうフランスへの一人旅が始まりました。

2.フランスにて

ベルリンのSchönefeld空港から、パリのシャルルドゴール空港まで2時間弱。あっという間に着きました。
空港から降りて、街へと向かうバスの中ですでに「なんかすでにおしゃれな人が多いなあ」って思いました。さすがファッションの街です。
街並みを見ていると、ベルリンよりも色使いが鮮やかな感じがします。
ベルリンは逆にモノトーンやアースカラーが多めです。

お昼ご飯にパンを買おうと思ってカフェに入ると、当たり前ですがメニューはフランス語なんですね。
ちょっと欲が出てフランス語で注文したいなと思って「Je veux ~」を使って注文してみたんですが、伝わらず撃沈w
お客さんが多くてせかされたので、結局英語で「I want this(メニューを指差して)」といって注文しました。

大会の会場に行くと、ものすごい厳重な警備でした。テロへの警戒が強いことがはっきりと分かります。手荷物検査はしっかりバッグの中まで確認されました。ベルリンにいる時はこんな厳重な警備は見た事なかったので、同じヨーロッパでも、ここまで対応が違うのかと思いました。

大会は本当に最高でした。
会場がめっちゃでかい!
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近くの席に座っていたフランス人のダンサー達とも仲良くなり、国とか関係なく応援してめちゃ楽しい時間を過ごせました。
最後連絡先を交換したりして、ストリートダンスを通じて世界が繋がってる事をすごく感じられました。

翌日はパリ市内をゆったり観光したのですが、特に感じたのは
・街全体的にオシャレ(建物も人も、雑誌ですらも)
・車内放送でドイツ語と英語が聞こえると安心する。(ルーブル美術館の駅とかは日本語の放送もあります)
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ファッションの街、そして世界有数の国際都市だなって2日間いるだけでもそう呼ばれる理由が分かります。

3.ドイツに再び帰国

・帰って来た時に「ベルリン帰って来た。落ち着くなー」ってまるで自分の故郷かのように思いました。その時はまだ1ヶ月しかいないくせに笑
この旅を通してベルリンでの日常について3つのことに気づきました。

①言葉が通じるありがたさ

まず、ドイツ語と英語が通じるありがたさ。これは予想以上に大きかった。言葉が通じる、人と話ができるという安心感は完璧でなくてもある程度言葉が話せるから得られるものなのだと実感しました。
ドイツ語むずいな〜と思っていましたが、「フランス語に比べれば全然わかる」と実感できたのは、すごくドイツを身近に感じるきっかけになりました。

②ベルリンに憧れを抱きすぎてた

僕自身、ベルリンに来る前はワクワクしている部分が大きかったです。なんか特別な街のような気がしていました。
でも、家は見つけるの大変だし、街は汚いし、変な人に絡まれるしなんかもやっとしていたのも事実です。
でも、パリに行ったあとは、「いやいやそんなベルリンに行ったから全てがハッピーなわけないやん。」って冷静になりました。
結局どこにいたって良い面も微妙な面もありますよ。
自戒も含めてだけど、ベルリンという街自体に過度な期待や憧れを膨らませてしまうのはどうなのか?と思うようになりました。

③なんだかんだ自分はドイツの雰囲気が合っているかも

ベルリンはドイツではないとよく言われるのですが、外に出てみるとやっぱりドイツの一都市だなって思います。
ドイツらしさって一言では言い表せないのですが、肩肘張らなくても、飾らなくても自分らしくいやすいなって感じています。
たまたま自分の性格とハマったところは大いにあると思いますが、自分の意見、言いたいことははっきり言うとか、自己責任で行動するとか、ストレートでむき出しなところが居心地がいいのかもしれないです。

そんな3つの気づきを通してドイツという国、ベルリンという街が前より身近に感じるようになりました。
ミーハーで浮ついていた気持ちも少し収まりました。

おわりに

ドイツという異国に来て1ヶ月。さらにフランスという非日常に繰り出して見て、帰った時にはドイツが自分に近く感じるようになりました。
これってすごく自然なことだと思います。一度日常の外側に出て、「非日常」を体験するからこそ、いつもの生活が違う視点から見られるのだと思います。