ドイツ・ベルリンでのワーキングホリデー5ヶ月目。今、自分のPassionを探している君へ。

Hallo, wie geht's dir?
こんにちは!Kaoruです。
ドイツ、ベルリンでのワーホリも今日で5ヶ月がたちました。
6月は僕の誕生日があり、26歳になりました。今後もよろしくお願いします!
そんな今月のテーマは「パッション」です。

誕生日を迎えると、「○年前は自分どうだったかな〜?」って振り返る機会になります。
2年前、社会人になりたてだった自分を思い返してみると、あの時からは全く想像のできない26歳になっているなと思います。笑
僕はずっとモヤモヤしていました。
あの時は自分のPassionがどこに向いてるのか認識していなかったし、社会のことはもちろん、自分の事すら分かっていなかったので全然自信なんてありませんでした。
でも、「なんか仕事以外にも自分のやりたいことを見つけよう」と思ってダンスの大会に出たり、多言語でプレゼンをやってみたり、ゲストハウスを家みたいに使ってみたりしました。とりあえずその時自分がやってみたい事をいろいろ試しました。
別に今でも自信満々かって言ったらそんな事ないんですが、再びドイツに来て「自分のやりたいことをひたすら正直にやってみよう」とふっきれた結果、どうやら自分には3つの軸があることに気づくことができました。本当にやっとね。
その3つとは【ダンス・言語・イベント】でした!

①ダンス

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ダンス自体は高校の部活からやっているのですが、当時はただの趣味として捉えてました。申し訳ない。
でも、ダンスで仕事する人は一握りだし、「自分には無理だな」ってどっかで一線を引いてました。でも、めっちゃ好きでした。

ベルリンに来て、「最初は空いた時間で自分の好きなことやろう!」って期間を作ったのですが、気づいたらダンスしかしてない自分がいました。本当に自分でも笑ってしまうくらい。
そしてある時ふと、「お金という概念が消え、収入の心配をしなくなったらどうする?」というえらく哲学的な問いを自分に投げかけた瞬間があったのですが、一瞬で「うん、とりあえず踊るわ」って答えが出て来ました。
多分、それまではリスクや不安を背負うのが怖くて、気づかないようにしていたみたいです。でも気づいてしまったみたいですね。
気づいてしまったらしょうがないですよね。素直に受け入れて、どうしたらその情熱とともに生きていけるのか考えようと思いました。

最近は働きながらも時間を作って、こちらのダンサーと沢山練習をしています。国やバックグラウンドの違うダンサーとのセッションは本当に面白いんですよ。
・ダンスを踊ることが特別じゃなくて日常になっているアフリカやアラブ圏のルーツを持つ人。
・社会問題にダンスで物申そうとストリートで踊る人。
・骨格や筋肉などの専門知識を持ち、健康という視点からダンスを捉えている人。
そんな人たちに出会って自分の価値観を良い意味で壊されました。
ダンスが自分が思っているよりも社会のいろんなことともっと密接に繋がっていること、ダンス=音楽に合わせて身体で表現することは人間にとってナチュラルなことかもしれないこと、もっといろんな可能性があるんじゃないかってことに気づかされました。

そんな人たちとの交流も楽しく、気づいたら練習してる日常の成果もあり、先日ベルリンで行われたとあるダンスの大会ではなんと決勝まで進むことができました。
日本にいた時はまず考えられなかった成果だったので、自分でも成長しているところだなと感じています。
これからは、もっとダンスを日常にして楽しんで生きたいから自分で練習会を主催したり、実力をつけてインストラクターとしてレッスンを行ったり、関連する分野と掛け合わせてイベントやワークショップを主催したりしていきたい。そんなことを考えています。

②言語・文化

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ブログのタイトル、「踊リンガル」の後半部分ですね。
そうなんです、言語への情熱をすでにブログのタイトルで表明しておりました。

小さい頃、家族でホームステイの受け入れを頻繁にやっていました。ホームステイの受け入れとは、一定期間家族以外の方を家に泊めて、一緒に時間を過ごすことです。
インド・ロシア・シンガポール・韓国など、いろんな国の人がきて幼い頃の僕と一緒に遊んでくれたので、自然と他の国や言葉に興味を持ちました。
気づけば高校、大学はどちらも「国際」と付く学科に行っていました。
また高校の時、ドイツに10ヶ月留学に行ったことで、ドイツが自分の中で第二の故郷のように感じられました。

社会人になってゲストハウスによく泊まったりしたのも海外の興味からでした。
ゲストハウス自体が好きっていうよりは、そこで会う多様な人と日常生活ではまず話さないようなトピックで話すことが楽しくて泊まっていました。
そこで会ったバックパッカーの話を聞いて「やっぱり自分も海外に行って自分の知らない景色を見たい」って思いました。
多言語でプレゼンした経験は準備の大変さよりも、英語やドイツ語、ちょっと韓国語で話せた気持ちよさが勝っていました。

ドイツのベルリンに来て、多様な環境に身を置いた時は心底ワクワクしました。人との違いは時にストレスになることはあれど、違いにこそ魅力や面白さを感じたり、自分の価値観を広げて成長させてくれるものです。実際に、全く異なる価値観や経験、バックグラウンドの友達と会って話し、以前は知らなかったことをたくさん知りました。
留学の時に親しんだドイツ語をまた話せる日常になったことも嬉しく感じました。話す言語が一つ増えると、感性の扉が日本語だけの時より広がるように感じます。
仕事を見つけ、ホテルで働くようになってからは、世界中からくるお客様と少しでも会話できることを楽しんでいます。
時々ヒンディー語スペイン語、中国語なども一言二言ですが、僕が話すことで目の前の相手がホッとして笑顔になる瞬間はやはり僕も嬉しくなる瞬間です。

言語や文化にパッションが向いているのは特に仕事や就職のためではなく、気づいたら自然に僕のそばにあり、自然にそっちに携わることを選択して来たのでした。
ようやくこれが自分の情熱を注げることだと認識すると同時に、あまり力まず楽しみながら言語が身についていることをありがたく感じています。

そんな今、展示会などで通訳の仕事をやりたいと思っています。言語は【日・独・英】です。
最近ベルリンにて、通訳的なことを行う機会が何度かありました。
フリーランスデザイナーの友達が税務署で手続きする時にドイツ語を通訳したり、日本文化のイベントで日本文化の説明をドイツ語(英語)に変えて説明したり。
自分が情熱を注げることで人に喜んでもらえるのは嬉しいことだし、そしてなおかつ報酬をいただけるようになればこんな幸せなことはなかなかないです。
今、ありがたいことに数件のオファーをいただいていておりまして、実際にできるかどうか交渉中です。お仕事が正式にできるように頑張って行きたいです。

③イベント

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参加する側というよりは、イベントの作り手になる側ですね。
確かに、学生時代は学校行事が結構好きでいつもなんかしらやっていた覚えがあります。
そういえば、通う高校も「行事が盛んかどうか」を基準の1つにして、文化祭を見て選んだんでした。
両国のゲストハウスで働いていた時も、文化交流イベントをいろいろ主催していました。
「German Night」とか「Korean Night」とかはいいけど、「からあげ Dancing Night」とかなかなかクレイジーなこともやりました。笑
大きなウェイウェイしたイベントより、ゲストハウスのラウンジに入るような20人くらいのアットホームかつディープなイベントを主催する方が好きです。

そんな経緯もあって、今はベルリンで”Japanight”という日本文化のイベントをやっています。
自分ができるスモールビジネスをドイツでもやりたいと思っていたことと、自分の国をもっと知ってそれを伝えたいという気持ちが重なりこういうイベントをオーガナイズすることになりました。
このイベントは毎回テーマを決めて、日本の文化を楽しみながら現地の人とベルリンに住む日本人が交流できるイベントです。お茶とお菓子も食べられます。
今まで3回やりましたが、毎回12〜15人くらい集まってくれています。日本人もドイツ人もいますが、意外と日本に興味がある人はいてくれて嬉しい限りです。これから定期的にやって行きたいなと思っています。

イベントという人が集まる場所をオーガナイズできる力はどうやら僕の強みのようです。
今後は、ベルリンにいるクリエイターやアーティストとコラボしてイベントをやって行く予定です。
日本人の翻訳家やデザイナー、音楽をやっている人もいれば、ライフハックの達人に出会うこともできました。
私もダンサーとして、そのような人達と現地に根を下ろせるように活動して行きます。
あと、【イベント×言語】としてLanguage Exchangeの場も作りたいと考えています。
自分も生きたドイツ語にたくさん触れる機会になり、日本語とドイツ語を学びたい意欲を持った人が集まる場所を作りたいと思っています。

終わりに

自分の中には多様なpassionがあることを認識しました。
同時にそれらを掛け合わせることで、自分にできそうなこと、やって見たいことが広がって来ました。
もちろん、アイデアが吹き出しすぎて一気に同時進行でこれらをやるなんて到底できません。体が持ちません笑。だから徐々にですね。
そして、何かを成し遂げるためには何をやらないかを決める必要がありますしね。
でも、これら自分の好きなことをやる上で一つだけ共通して大事にしていることは
「まずは自分が幸福感を感じ、そのPositive Energyを周りの人と共有すること」です。
僕の名前の由来ともリンクするものがあるのですが、ここからブレなければ僕はどんなに外の環境に影響されても自分を見失わなくて済む気がしています。

今回、「自分の情熱」をテーマにしたのですが、今この時期に運良く見つかってよかったと思っています。
でも、情熱を注げる対象が見つからなくてもがいている時期もあったし、薄々気づいているのにリスクや責任を背負うのが怖くて、失敗が怖くて目を背けてしまうこともありました。でも、そういう時期もあっていいし、「目標」とか「挑戦」とか「パッション」とか意識の高いことだけじゃなく、何気ない日常を楽しみ幸せを感じることだって素敵なことだと思います。むしろちょっとしたことに幸せを感じることは絶対に忘れない人間でありたいです。晴れた夏の日にアイス食べてると「この世に生きててよかった〜」ってなります。

さて、7月は天気のいい日が続き気温も高まってまいりました!
たまにはやる気も情熱も脇において、太陽の恵みに感謝しようと思います。
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読んでいただきありがとうございました!
Vielen Dank!